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「看板屋さんで仕事をしたときのこと№10」

仕事場で彼女と２回目か３回目に会ったときも、同じように声をかけてみた。

「元気？」(^^;;) と・・・でも「ハイ」と言うだけだった。

それから二度と彼女とは会えなくなった・・今頃どうしてるのだろうか・・

相変わらず、居心地のよい職場で楽しかった。

コーヒーは好きな時に飲めるし、社長は優しいし、その他の従業員も優しいし。

ある日、社長の奥さんがやってきて、私は事務の帳簿をつけることと、ちょっとしたデザインの仕事とコーヒーを入れるだけが私のやることだったのに、奥さんが経理もやってほしいと言いいだした。

「私は経理はやったことないので、わかりませんけど・・」と言うと、奥さんは私が教えるし、簡単だから覚えてほしいと言われ、何度か奥さんは会社に足を運び私に帳簿のつけ方を教えていってくれたのです。

だいたいのことを私に教えたら、最後に、社長が何にお金を使っているか、ちょっと注意して見ていてほしい、それと何か変わったことがあったら、すぐ連絡頂戴ねと言ったのです

そう言われても、私は意味がわからずに「ハイ」とは言ったものの、何を注意するのか、お金だって会社の経費になる領収証はちゃんと出してるし、まさか外に出かけたからって、何処に行ってお金をどのように使ってるか聞くわけにいかないし・・と思いながら、何かがあるのだな～と感じてはいたものの、まだまだ修行が足りない私だったのです

つづく

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