南アフリカでは、人口の7割をしめる黒人には長い間投票権がありませんでした。悪名高かった、人種差別を法律化した「 アパルトヘイト 」( apartheid )です。1989年に大統領になったフレデリック・ウィレム・デクラークのもと、1990年2月に、非合法だった黒人政党などが合法化され、28年の間投獄されていた黒人のネルソン・マンデラが釈放されました。1994年4月に全人種参加の初の総選挙が行われ、憲法が制定され、ネルソン・マンデラが大統領になり、アパルトヘイトが完全に撤廃されました。 長い間不可能だと思われていたことが実現したのです。 今からたかだか十数年前のことでした。 選挙権を得るのがどんなに重要なことか。どんなに喜ばしいことか。そのことを、イギリス出身でアフリカ各地で育った南アフリカのミュージシャン、ジョニー・クレッグが情熱と喜びとともに、ズールー族のダンスをしながら歌っています。これは、今の日本人には理解されない喜びなのかもしれません。 ジョニー・クレッグ は日本ではほとんど知られていません (ウィキペディアにも彼についての日本語の記事がありません) が、
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