横浜美術館で開催中の 「フランス絵画の19世紀 〜美をめぐる100年のドラマ〜 アカデミスムか?印象派か?アングル・ドラクロア・マネ・ルノワール…」展に行って来ました。 フランス絵画の19世紀展公式サイト 今、読んでいる刺激的な内容のこの本の第1章に次のような興味深いエピソードが紹介され話が展開されています。 「印象派はこうして世界を征服した」 著:フィリップ・フック 訳:中山ゆかり 白水社 オークション会社サザビーズの印象派&近代美術部門のシニア・ディレクターである作者(フィリップ・フック)が、かつて中東のある国の首長にクロード・モネの絵を売り込みに行った際、その首長はモネの絵が700万ドルもすることが全く理解できず、フィリップ・フックにこう尋ねます。 「だがこのモネという男は、絵の描き方というものを知らないではないか。少なくともジェロームほどには。色は調和しておらず、人物の描き方はぎこちない。筆のタッチはあまりにもおおざっぱで不正確だ。この絵にはディテールというものがまったくない」 首長の言うジェロームとは、 ジャン=レオン・ジ
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